『暮らしの手帖』の前編集長・松浦弥太郎さん。
丁寧な暮らしを意識するようになってから、とても気になっていた方です。
松浦さんの著書『今日もていねいに』を読んで気づいたことがあります。
それは、心に余白をつくることが、日々の『楽しい』の発見に繋がるということ。
この本を読んでいる時、まるで答え合わせをしているような気持ちでした。
「あの時はこうだったけど、本当はこうすればよかったのかも」
「丁寧な暮らし」というのは人それぞれ。
この本を通して教えてもらった、松浦さんの考える「ていねい」。
それを少しずつ自分のものにして、わたしの「ていねい」を作り出したいと思ってしまう本です。
『今日もていねいに』 / 松浦弥太郎 の読書記録
毎日を「自分プロジェクト」にする
「これができたら素適だろうな、面白いだろうな、きっと新しい発見があるだろうな」
そんなを小さいプロジェクトをいくつかコツコツとやってみる。それが『自分プロジェクト』です。
松浦さんの自分プロジェクトその1は「おいしいハーブティーを淹れること」
紅茶を淹れることをただのルーティンとしても支障はありませんが、プロジェクトとして真剣に取り組むことで暮らしが少し豊かになります。
何も考えずに流されて暮らすのではなくて、目的をもって真剣に楽しむ。
そんな『自分プロジェクト』をいくつかこしらえたいものです。
「面倒くさい」を楽しむ
便利なものとは諸刃の剣。
便利なものを使えば使うほど、楽しみがこぼれていくことにも、そろそろ気づいた方がいい気がします。効率と便利さを追求した結果、失っていくものがあると自覚する。
僕たちは、そんな時期にさしかかっているのではないでしょうか。
土鍋で炊いていると、「炊飯器があるのに、なんでそこに手間をかけるの?面倒くさいって思わないの?」と聞かれることがあります。
確かに火加減の心配のいらない炊飯器は楽かもしれません。
…が、きっとわたしは楽しいのだと思います。
蓋がピーピー鳴ったり、ぶくぶくというお米が躍る音。
もうそろそろ火を消した方がいいかな…いや、おこげも作ろう。
そんな試行錯誤が楽しくて土鍋でご飯を炊いているのだと思います。
とはいえそれは土鍋だけの話。
他の「面倒くさい」の中からも、少しの楽しさを見つけられるような人になりたいです。
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