27歳の私とねこと

27歳女子。ありのままに楽しく生きる。

美術2の女が1人でフェルメール展に行ってみた。

今日の札幌は暑い。暑すぎる。家にいてられん。

 

そんな時にテレビから

「♪~それは、この上もなく優雅な事件。フェルメール展。なんたらかんたら。」

みたいな美術展のCMが流れた。

事件!?事件とはなんぞや!!と好奇心をくすぐられた私。

 

(美術館ならきっと涼しいはず。)

(久しぶりに美術に触れてみようかしら!!)

そんな気持ちを抱えて本日フェルメール展に行ってきました。

 

 

ちなみに大きな声では言えないが、私は美術が2だったことがある。

真面目に授業を受けての2。

そんな評価を下されて、美的センスがない事に気づいた日から、「質より量だ!」の精神で作品を大量生産して提出。

やる気が認められて次の評価では3をもらえた。

 

ちなみに今でも私ってそんなにセンスない?とあの時の評価を疑っているけど、

たぶんそういうところがセンスないんだと思う。(自覚済み)

 

 

 

フェルメールって知ってる?

もし当たり前に知ってる人いたら心から尊敬します。

これって一般常識なんですかね?会場に普通に小学生がいてビビりました。

小学生の土日とかキャンプ!バスケ!楽しい!というアホな過ごし方しかしていなかった私にとってはかなりの衝撃。

最近の小学生は賢いな~こんな歳から美術に触れあってるのか~~。

 

 

フェルメールを知らない方には私なりに簡単に彼をご紹介します。

 

フェルメールとは・・・

17世紀を代表するオランダの画家。ただ、18世紀になると知名度が低下していって、「忘れられた画家」と言われてしまう。

得意分野は「光」だったので、光の魔術師と言われていたらしい。

 

知らない人は、絵を見たらあー!ってなるハズ。

 

真珠の耳飾りの少女

あー!ってなりました?笑

これが1番有名な作品です。

この青の絵の具にはラピスラズリが使われているらしく、超高価。

フェルメールが愛用してたことで「フェルメールブルー」とも言うらしい・・・

 

ざっくり説明はこんな感じです。

雑すぎるので、ちゃんとした説明が載っているリンクも貼っておきます。(ごめんなさい)

フェルメールとは?画家の生涯と「真珠の耳飾りの少女」など代表作について分かりやすく解説! | thisismedia

 

 

今回のフェルメール展の主役

 

フェルメール展を訪れる人が何を見に来たかと言うと、主役はズバリこれです。

窓辺で手紙を読む女

これ、ただの絵ではございません。

ここ数年で、この壁に何かがよみがえった。と話題に。

 

実はこの絵は数百年の間、偽りの状態にありました。

後ろの白い壁は、ただの壁じゃなかったんです。

誰かが上から白い壁に見えるように塗りつぶしたものであって、本来の姿はこうでした。

 

修復後「窓辺で手紙を読む女」

弓を持った天使(キューピッド)が描かれていたんです。

 

キューピッドは恋愛の神様。

以前の絵画では、白い壁が見る者の想像力を掻き立てて、何の手紙を読んでいるんだろうと考えさせることが評判でしたが、何百年の時を超えて、やっと答え合わせができたんだなと思うと、さすがの美術2の私も感動してしまいました。

あぁ、この女性はラブレターを読んでいたんだ、と。

 

CMで流れていた「優雅な事件」とはこのことだったんだね。

 

 

ちなみに、キューピッドは仮面を踏みつぶしています。

仮面は嘘や人を騙すことの象徴。

ここから読み取れるのは、「愛は悪や偽善にも打ち勝つ」ということです。

 

よく見るとキューピッド、「やってやったぞ」みたいな顔してるわ。可愛い。笑

 

 

美術2でもフェルメール展を楽しめたのか?

 

これは声を大にして言う。

めちゃめちゃに楽しかった。

 

正直、美的センスはないので全ての絵から何かを感じ取れたかと言うとそれは無い。笑

 

ただ、分からないものでもなんとか感じ取ろうとすると、向こうは何かしらのメッセージはくれるんだなと思いました。

 

 

例えば娘が火事に巻き込まれてから火事の絵を描き続けている画家もいて、この人はどんな気持ちでこの題材を描き続けていたのかな、とか。

 

ただの果実の絵でも、たまに腐っている実もあって、それはどんな者にも必ず命の終わりが来る。という意味が込められていることを知ったり。

 

 

あとは鳥を売っている絵を見て、なんで鳥?鶏肉好きだったんかな・・・。どの時代もタンパク質大事だったんだな・・・。という考察をしてから、解説を見てみると自分のアホさにちょっと笑った。

(鳥はこの時代、性的な意味合いで描かれていたらしい)

(偉そうなこと言ったけど全然メッセージを感じ取れてない)

 

 

 

「窓辺で手紙を読む女」私なりの考察。(ただし美術2)

 

あとは、今回の主役の「窓辺で手紙を読む女」

2つを見比べてみると、キューピッドだけじゃなくて、なんか違うな。と思った。

 

修繕前→修繕後

分かりますかね?明るさが全然違う。

修復して、古いニスをはがしたというのが大きいかもしれないけど、前よりずっと明るい印象になった気がします。

 

修繕前はどこか物悲しげな表情の女性も、明るい光とキューピッドの「最後は愛が勝つんだぞ!」のメッセージのおかげで、修繕後は手紙を読みながら愛する恋人を信じて待っている印象があります。

これが本来の姿だったんですね。さすが光の魔術師の異名を持つ男。

 

 

最後にもう一つ、この絵にまつわる別のお話もしちゃおう。

 

 

この絵は、作者が次々と変わっています。

持ち主ではなくて、絵を描いた作者が変わっているんです。

不思議ですよね。

 

最初のフェルメールのざっくり説明でも言った通り、18世紀に入ってから彼は「忘れられた画家」と呼ばれていました。

その忘れられていたことを良いことに、「この作品は自分が描いたことにしちゃおう。どうせ元々誰が描いたか知ってる奴はいないだろ」という人がいたんですね。しかも何人も。

 

もしかすると、その中の誰かがフェルメールの作品というのが分からないようにキューピッドを塗りつぶしたのではないかと言われています。

 

 

やっと本来の姿で、生みの作者の元に戻ってくることのできた「窓辺で手紙を読む女」。

「愛は悪や偽善にも打ち勝つ」というのはキューピッドの言う通りでした。

 

修繕前の方が良かったという人もいますが、

私は「やってやったぞ!ちゃんと戻って来たぞ!」と言いたげな顔のキューピッドが帰ってきて本当に良かったなと思います。

 

おかえり!何百年にも渡る長旅お疲れさまでした。

 

 

 

ちなみに札幌の「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」は6/24(日)で終わりです。

つまり明日が最終日。次は大阪市立美術館で7/16~9/25までやるそうです。

 

明日も札幌は30度越えの暑さ。

札幌近代美術館へ涼みに行ってはどうですか?(館内は21℃設定らしい)

素敵な美術と触れ合って感性を磨いてはどうでしょうか?